あかりをつないでー
Akari Facility Design WEB Magazine

音は人の心を映し出す。
あかりをつないでくれた方
有限会社 石野建築工房
代表取締役 石野 武彦 さん
〒431-2102 静岡県浜松市北区都田町7547-58
TEL 053-428-2522
石野 武彦さん
石野 武彦さん

音楽に共感し、
人柄に惹かれた。

仲間でありライバルでもあった若かりし頃

廣野 石野さんと初めてお会いしたのは楽器屋さんでしたよね。

石野 バンドマンたちのたまり場だった。僕は22~3歳、廣野くんは高校生だったね。

廣野 石野さんはカッコ良くて、憧れのバンドマン。

石野 プロミュージシャンの前座もやったりしていたから、かなり真剣に音楽と向き合っていたかな。あの当時は僕らだけに限らず、プロレベルのアマチュアはいっぱいいて、みんなサラリーマンをしながらチャンスを待っていた。僕らのバンドもそんな中のひとつだった。あの頃は会社も職人気質の大工だったオヤジの色が濃くて、大工に弟子入りしながらもちょっと反発もあって「バンドがメインだ!」なんて言ってたし。

廣野 チェッカーズとかSHOW-YAがアマからプロになろうって頃。彼らと同じレベルのミュージックコンテストに出ていたんですから、僕らにとってはもう、憧れというよりファンに近かったかも(笑)。

石野 そう?僕は同じバンドマンとして仲間という意識の方が強かった。年齢は違うけど、音楽が好きで、音楽の夢を語り合う。あの時代のかけがえのない時間を過ごした仲間はみんな、ライバル意識もあって、刺激し合った良い関係だったと思う。

廣野 その中に入っていたのなら光栄です!でも、そうですね、石野さんはスゴイ人でしたけど先輩風を吹かせるでもなく、いつも対等に付き合ってくれた。人としてもファンになったから、30年以上たった今もおつき合いが続いているんだと思います。

石野 まさかオッサンになってから一緒にバンド活動するとは、あの頃は思いもしなかった(笑)。

廣野 本当に(笑)。しかも、僕が高校のときに組んでいたバンド名『BLAZE(ブレイズ)』ですから。

石野 この歳になったからできることもあって、違った楽しさがある。音楽があるからオンもオフも充実していると思える。やっぱり音楽っていいよね。

音楽が人生のベースを教えてくれた

石野 社会人になって、音楽と仕事って共通点がたくさんあることに気づかされる機会が増えたと思わない?音楽を通して人のつながりを知り、社会人になってその大切さを知る。それを音楽が教えてくれるんだと思う。僕自身が未だに音を通して人を見る感覚を持っているから言えること。音は正直だから。楽器を奏でる音が一番分かりやすいけど、歌声、話し声、笑い声なんかでも“心の音”は感じ取れる。廣野くんは、高校生のときからまっすぐで芯の一本通った音を出していたよね。ギターの音が性格を表していた。まっすぐ人と向き合っている姿は、その頃と変わらない。

廣野 テクニックがないだけです(笑)。石野さんは、音楽にも仕事にも妥協がない。そんな人と一緒に仕事をしているだけでもうれしいのに、石野さんがあの頃を彷彿とさせる姿を見せる瞬間に出会うと、石野さんと一緒にもっといい仕事をしたいと思うんです。

石野 人とのつながりの中に、お金とは別の付加価値ってあるよね。ビジネスライクな考え方も必要だけど、心の部分も大事にしたい。音楽をやっていなかったら、こんな気持ちにはならなかったかもしれない。

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