あかりをつないでー
Akari Facility Design WEB Magazine

ふたりのセッションで
生まれる“あかり”
あかりをつないでくれた方
インテリア・ライティングスタイリスト
鈴木 珠未 さん
インテリア・照明プランニングKors
〒431-3114 静岡県浜松市東区積志町501 Gluck103
TEL 053-545-5247
鈴木 珠未さん
鈴木 珠未さん

感性の融合が
クオリティを高める。

共通の知り合いがつないでくれた縁

廣野 最初の出会いはリフォームの現場。「照明コーディネーターさんが来るからね」と言われて、どんな仕事をする人だろうと思ってた。その頃、僕はまだ独立前。仕事の肩書きとしては今と同じ電気工事業者だったけど、自分なりに配線を“デザインする”という意識をもって仕事をしていたから、会うのが楽しみだった。

鈴木 私は独立して1年くらいでした。確か、バーのようなLDKにしたいとうお施主さんのリクエストで、「ダウンライトをこんな風にしたい!」と廣野さんに意見した気が(笑)。初めて会って、独立したてのペーペーが言ったことなのに、廣野さんはちょっと思案して、天井伏図(天井を見上げた図)をスラスラッと描いてくれたんですよ。私、それに感動しました。こんな電気工事業者さんもいるんだって。

廣野 スラスラは描いてないと思うけど(笑)。僕も、自分では思いつかなかったことを指示されて、だけど自分にはここまでできないなと、心の中であっさり白旗を挙げたのを覚えてる。図面を描いたのは、施工業者としての意地もあったかな(笑)。鈴木さんとの出会いはすごく衝撃的で、自分が考えている仕事の思考や方向性をもっと出していきたいと思うきっかけになった。

鈴木 それは光栄です(笑)。でも私も同じです。廣野さんと仕事をしたら楽しそうだなと思っていましたけど、そのときはそのまま現場が終わってしまって、残念に思っていたんです。でも想いってつながるんですよね。私の同級生が社長を務める住宅屋さんとの会話の中で、前の現場でこんな方と出会ったと廣野さんの話をしたら、社長が廣野さんを知っていて。

廣野 共通の知り合いが、縁をつないでくれたよね。僕が通っている美容院の人も鈴木さんの同級生だったり。どんどん人のつながりが出てきた。

鈴木 そこからですよね、元請けさんを介さずに直接連絡を取り合って、一緒に仕事をする機会が増えたのは。私が一方的に相談していた気もしますけど(笑)。

クリエイティブな仕事へとシフトした出会いに感謝

廣野 出会いのきっかけとなったリフォーム屋さんの一人が独立開業して、リノベーションに力を入れるようになってから、一緒に仕事をする機会が格段に増えたよね。お互いが影武者的なときもあったり(笑)。でも、鈴木さんとの仕事は毎回刺激になったし、楽しかった。何よりお施主さんにも喜んでいただけたし。こういう仕事の展開もありかなと思った。

鈴木 電気工事業者さんとの仕事って、自分の設計したものが100%そのまま現場に反映される。業者さんはそれが仕事なので当たり前のことなんですけど、廣野さんとの仕事は、そこにプラスα、プロの視点と廣野さんの感性が追加されて、150%のものになるんです。私が現場を見られないときも、現場を見た際に感じたことを相談・提案してくれます。図面上での完璧はないってことを、いつも廣野さんが気付かせてくれます。廣野さんは照明のことをすごく勉強されていて、照明機器の組み合わせを提案してくれることも。そこからまた新しいことが生まれていくので、私もいつも刺激を受け、楽しくお仕事させていただいています。

廣野 いつも僕の方が勉強させてもらってます(笑)。

1 2
TOPに戻る