あかりをつないでー
Akari Facility Design WEB Magazine

「女性だからできること
エネルギーにして。

環境問題は地域の
電気工事店のがんばりどころ

廣野 まさに女性目線。電気工事屋の男性、僕もですけど、環境問題とか太陽光発電の話をすると、採算ばかりの話になりがちかもしれない。女性だと違う視点でやわらかく解釈される気がします。同じことを僕も伝えたいのに、何かすごく難しくしているんじゃないかと思いました。それに、久美絵さんは、女性ならではのコミュニケーション能力で、地域の方から信頼されているんだろうなと、想像ができます。

北井 地域とのお付き合いは、信用・信頼がとても重要だと思います。そういうコミュニケーションの部分を、キタイ電気の一員として、私も女性としてできるアプローチで、担っていきたいと思っています。特に、環境問題と電力という方向。環境問題は本当に、危機的な状況で、この10年の個々の意識が未来を大きく変えます。そこで重要となるのが、地域の電気工事店。小さなコミュニティを大切にして、大きなうねりを作れるかどうか。がんばりどころだと思っています。

廣野 久美絵さんのような女性目線からのアプローチが、地域の電力自給自足を促していく。僕も、視点を変えることに、もっとチャレンジしていかなければ。

北井 男性は、男性の視点・現場でがんばってくれている。女性は女性のコミュニティでやれることをやる。 元々、私は、職人の世界に入って、同じ土俵に立るのではなく、違う視点でアプローチできるメリットを、活用したいと思っていましたから。それも、腕の良い、頼りになる職人さんたちがいるから、できることだと、常にリスペクトしています。

廣野 久美絵さんのような相棒が欲しくなりました!(笑)女性の職人もチラホラ見かけるので、これからは女性も活躍できる業界にと、単純に思っていました。でも、久美絵さんと話をしていて、別の視点でアプローチしてくれる人材がいてくれたら、もっと仕事の幅が広がりそうだと、考えを改めているところです。

電気を通じて未来を考えるきっかけに

廣野 これからの久美絵さんの活躍、女性目線でどんなことをやっていくのか、とても楽しみです。

北井 実は、電力の自給自足を、キタイ電気が率先してやっていこうというプロジェクトが、すでに始動中です。電力を太陽光パネルから生み、電気自動車を蓄電池として利用する、ライフスタイルの提案です。地域のモデルケースとして、エネルギーで地域をつなげるって、楽しいですよね、というのを見せていきたい。そして、地域の皆さんにも、楽しみながら、環境問題と太陽光エネルギーのことを、考えてもらえたらと思っています。

廣野 それは、本当に楽しそう。キタイ電気さんの実証実験を参考に、僕も何か考えてみようかな。

北井 ぜひ。あともう一つ、ホームページのリニューアルと社屋の新築にあたって、定款に『教育』という項目を付け加えたんです。親子で参加するイベントをたくさん開催して、電気を通して未来のことを考え、家族で環境問題に取り組む、きっかけづくりをしたいと思っています。女性にしかできないこと、私にしかできないことを見つける、やり通す、という気持ちが、私の行動エネルギーになっている気がします。

廣野 いいですね、電気女子のエネルギー(笑)。久美絵さんらしいです。

北井 私も、そう思います。お話の最後になってしまいましたけど、このミーティングルームのライティング、すごく評判がいいんです、おしゃれだって。プランを廣野さんのチームにお願いしてよかったです。

廣野 いえいえ、こちらこそ、提案させていただいて、うれしかったです。ところで、このテーブルの天板を、太陽光パネルにしたのは、久美絵さんのアイディア?

北井 そうです。電気工事の職人さんにお願いして、枠をつけて、机にしてくれたんですよ。

廣野 女性のアイディアと、男性の職人技のコラボですね。いいですね、チーム力。機会があったら、今度は、キタイ電気さんのチーム力についてもお話うかがいたいです。今日はありがとうございました。

Kumie Kitai
Kiyohisa Hirono

女性目線の
〝やさしいあかり
環境問題を身近に。

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