海の透明感と波の臨場感を再現
レジンアートの作品は唯一無二
海の透明感と
波の臨場感を再現
レジンアートの作品は
唯一無二
思わぬところにあったことに驚き
廣野 山下さんとは、妻がきっかけで出会えたご縁なんですよね。まさに『灯台下暗し』。こんな近くにすてきなアーティストがいたなんて、おまけに仕事でも良きパートナーになれそうなつながりができて、本当に驚いています。
山下 奥さまとは、学生時代の部活で知り合って、今も仲良くさせていただいています。先日は、私が出展したハンドメイドマルシェにご夫婦で足を運んでくださって、作品までご購入いただき、ありがとうございました。
廣野 山下さんのレジンアートに一目ぼれして、気付いたら二点も購入していました!(笑)。私が音楽好きなので、楽器を持っている人、なのかな? が、描かれている作品が特にお気に入りです。
山下 ネイティブ・アメリカンの『ココペリ』という精霊をモチーフにしたんです。笛を吹いて幸運を運ぶと言われているそうですよ。

廣野 精霊でしたか!幸運を運ぶなんて、出会えたことだけでもラッキーな気がしますね(笑)。ところで、山下さんの作品はレジンアートというジャンルですよね。比較的新しい芸術のジャンルだと思うのですが、どういったアートなのでしょうか?
山下 レジンという合成樹脂を幾重にも重ねて創るアートです。レジンという素材は、透明感が最大の魅力ということもあって、海を表現するのに最適なんですね。
廣野 絵画や写真では出せない、本当の波打ち際を見ているようで、今にも波が打ち寄せてきそうな臨場感がレジンアートにはありますね。
山下 今見ていただいているのは『さざ波』という技法を使ったアートです。特徴としては、波の動きや光の反射が再現でき、角度や光によって表情が変わります。こうやってライトを当てると、ほら。 廣野 本当に波が動いて見えるんですね!感動します。 山下 私も「本物の海だ!」って、一瞬で魅せられてしまいました。『さざ波』を生み出したレジンアーティストの「鈴木 英明(yamatopapa1)」さんは、今も進化した技法を生み出しているレジンアーティストの第一人者です。私も憧れて師事し、認定講師の資格を取得したんです。 廣野 すごいですね。山下さんのような方はどのくらいいらっしゃるのですか? 山下 実際に講師として活動しているのは全国に5~6人ほど。東海地方では今のところ私だけです。


だからチャレンジできるし続けられる
廣野 作品を見てインスピレーションで購入した時は、失礼ながら山下さんが日本で数少ない技術をお持ちのレジンアーティストだとは存じ上げませんでした。
山下 いえいえ。私もインスピレーションはすごく大事かなって思っているので、良いと思います。以前からデザインやアートが好きで、「いいな」と思ったら自分の感性で買っていましたね。でも、レジンアートとの出会いは今までにない衝撃で、レジンアーティストへの道を突き進むきっかけになりました。
廣野 すごいパワー。衝動のままに道を突き進んで、極めようとしている。そういう人生っていいなと思います。山下さんの天職なのでしょうね。

山下 天職だと良いなと思います。好きなことだから続くしチャレンジしようって気持ちが湧く。廣野さんもそうじゃないですか?
廣野 おっしゃるとおり、山下さんのモノづくりとはジャンルが違いますけど、好きなものを創っている感覚はあります。ただ構造的に配線して電気を通すのではなく、デザインしていく楽しさがあって、あかりが灯ったときに毎回違う感動ややりがいを感じられる。『あかり設備』の仕事は、私の天職かなと思います。
山下 ああ、だから『なんとか電気』ではなく『あかり設備』っていう屋号なんですね。センスのある仕事をしてくれそうだ、って雰囲気が伝わります。
廣野 センスっていうのが難しいですよね、技術は学べば身につきますけど。
山下 私はデザイナーに憧れがありましたけど、基礎は学んでいないんです。だから今、外に出て「いいな」「きれいだな」と感じるものと出会う機会を積極的に作って、センスとか想像力を磨き続けていて、沖縄に行くのもそのためなんです。
廣野 沖縄に行くのは、海を見てインスピレーションを感じるためですか? 山下 一番の目的はそこです。「沖縄の美しい海を日々見ている人じゃないと、こんな色は出せないな」と思うこともあって。宮古ブルーとか、本当にきれいだし、あの海の色や景色にもっと近づけたい、もっとリアルに表現したいと思っているんです。 廣野 近々コンテストに出展予定だと伺いました。 山下 7月下旬に「波コレ2025 Summer」というレジンアートの3団体が主催するコンテストがあるので、そのための創作活動中です。 廣野 作品の仕上がりが楽しみですね。良い報告を期待しています!







